第10回「ランニング大学」報告

 東京海洋大学(江東区)で開催された新年最初のランニング大学のテーマは「何故、後半スピードが落ち、歩いてしまうのか」と「マラニックの創造」でした。
 村上春樹は墓碑銘の文句を自分で選べるとしたら、「村上春樹 作家(そしてランナー) 少なくとも最後まで歩かなかった」と刻んでもらいたいと書いています。フルマラソンも人生も、「歩き」を入れたり、止まったりすることはやはり良くない。タイムは悪くとも、「少なくとも歩かなかった」と胸を張って言いたいものです。
 私も、榛名湖マラソンの4、5周回目の急坂など一部をのぞき、歩いたことはありません。初フルだった2008年の荒川マラソン(現・板橋シティーマラソン)においても終盤の苦しい場面で、山西哲郎先生が土手に腰掛け「青春の巨匠」の雰囲気を漂わせているのを発見し、奮い立って走り抜くことができました。
 だが、本当にそうだったのだろうか、と今になって思うのです。荒川マラソンの完走証には5キロごとのラップが記されているのですが、見直してみると、最初の0〜5キロが25分、35〜40キロはなんと40分もかかっている。5キロを40分、キロ8分での「走り」が果たして可能なのでしょうか。あるいは、シャーベットを食べたり、沿道の人にエアサロンパスをかけてもらったりしながら、7分半で走れば、このタイムになるかもしれない。
 しかし、歩いたのにそれを認めたくないため、歩いた事実そのものを年月をかけ忘れてしまうことだってあるんじゃないか。そう考えると怖いですね。だが、こうも言える。仮に歩いたことを忘れたのだとしても、それにより「歩き癖」がつかなかったのであればいいのではないか。
 後半は「マラニックの創造」。5班に分かれ、海洋大キャンパスを飛び出しました。時節柄、豊洲市場を目指す班が多かったのですが、われわれは豊洲市場だけでなく、付近の鉄道跡なども見学しました。豊洲はかつて石炭埠頭として、日本の戦後復興、高度経済成長を支えました。鉄道跡はその名残。現在だけでなく、時空を超え走ろうというわけです。
 鉄道跡は、豊洲運河の春海橋に並行してかかる晴海橋梁にあります。橋梁自体が残っているのです。貨物線として越中島駅(現・越中島貨物駅、京葉線越中島駅とは異なる)から延びていました。橋梁の晴海側にはつい最近まで、小野田セメントの工場がありましたが、いまはもうありません。昭和の面影は、タワーマンションに埋もれ、消えつつあるのです。
 豊洲市場は、盛り土問題なのでニュースで伝えられるイメージと違い、きれいだったとの声もありました。この一帯は2020年東京オリンピック・パラリンピックの主要施設が集中するところでもあります。さらなる変貌を遂げるのでしょうね。(S)

東京海洋大学を出るとまず、京葉線越中島駅(後方に地下駅の入り口)

 

線路が残る晴海橋梁。後方は晴海のマンション・ビル群

 

豊洲市場に到着し、早速写真撮影

 

湾岸地区の開けた風景を堪能する群馬県のランナー(左)

 

中央分離帯で孤立。後方はゆりかもめ線

 

晴海大橋は、高速道路が建設中(右上)


第9回「自然流ランニング大学」報告


12月例会は4日、立正大学熊谷キャンパスを舞台に開催されました。上級生は合宿やベアリス30K大会で訪れてお馴染みですが、初見参のメンバーは新鮮な感覚だったと思います。「バスを降りると空気が違う」と山西師がおっしゃるように郊外に広がるキャンパスには晩秋の風が吹き、解放感があふれています。海を感じられる海洋大学も魅力的ですが、たまには熊谷プチ旅行も良いものです。そして急遽の会場変更にもかかわらず受講者は22名。熱心な走友の広がりはとても嬉しいことです。
今回のテーマは
 「寒冬をいかに走り、考え、楽しむか」
座学PART1「ランニングと食習慣」
「私達の身体は食べたもので作られている」と言われます。1960年代の水泳チャンピオン、マレイ・ローズに学ぶ「内気で神経質で虚弱体質の少年が10代にしていかにチャンピオンになったか」
イギリスでの少年時代は病気がちであった彼はオーストラリアに移住して健康を手にしただけでなく水泳の世界チャンピオンまで駆け上がりました。「自然療法と食物の成分さえ損なわれていなければ、子供は元気になり美しい健康体になる」まさに「自然に帰れ」というルソーの教えの実践です。その流れはパーシー・セラティにもつながりランディ、エリオットのような世界的なランナーにも食事面で影響を与えました。
・空腹の状態で自然に近いものを少量食べる
・よく噛んで唾液と混ぜることで消化が良くなる
・楽しく食べると消化が促進される
そして、肉以外の卵、チーズ、胡桃、大豆、醸造イーストなどからもタンパク質、アミノ酸を摂ることができるのです。
山西師の朝食は胡桃や大麦にバナナを混ぜたものです。試食させていただきましたがバナナ入りグラノーラみたいです。70歳を超えてもなお熱い心で世界を飛び回る驚異的なエネルギーの源は自然の恵みだったのです。そして夜はお米を発酵させて液体化したものを過剰に摂取し場所を選ぶことなく安らかな眠りに落ちる、これがまさに自然流の実践なのです。

座学PART2「ランニングの心理・生理学」
現代の学校教育におけるランニングは「競走やトレーニング」「罰の手段」というネガティブな位置づけをされることが多いようです。「ランニングは楽しい」というポジティブな好意的態度が形成されることで豊かな生活をおくることができるようになるはずです。そこで「快適自己ペース」という運動強度で走ることが大切になってくると山西師は説かれます。爽快感、満足感、リラックス感などのポジティブな感情を最大化する強度を継続することがランニングの楽しさを生み出すのです。
そして心理的にもランニングは快適度、覚醒度を向上させることが様々な実験で明らかになっています。ロマンスグレーの長身イケメンの学友Sさん、午前中は沈着冷静なのですが実技を終えると明るく饒舌になります。ランニングの効用は明らかですね。*ビールの時間が近づいているのが嬉しいだけだという異説もあります

山西ワールド立正大学熊谷校舎で展開中

実技「快適ペース」
いよいよ座学で学んだ快適ペースがテーマの実技です。鈴木聡子さんの指導でストレッチの後、呼吸を意識してウォーミングアップ。美しい最終期の紅葉に囲まれたキャンパスをゆっくりペースのジョギングで巡りました。心が洗われる時間でした。
400メートルトラックに戻り各人の快適ペースでのランニングです。2周を2セット、そして5周(2キロ)を1セット。走友の走りを見ながら走ることができるのもトラックの魅力ですね。「ややきつい」と感じるペースの2キロ走、タイムはフルマラソンのペースよりキロ10秒速いタイムでした。ハーフマラソンくらいのペースですね。快適ペースを超えて「かなりきつい」「非常にキツイ」ペースの学生もいて、人それぞれで面白く楽しい実技でした。
  

ウォーミングアップ!

  

晩秋のキャンパス内をジョギング


2キロ快適ペースは400mトラックで
 

特別講話
「イタリア トスカーナ地方の風土と生活とランニング」 杉田佳織さん
山西師は9月にジャンブローネコーチがウガンダの若手ランナーを育成するトスカニーキャンプを視察されました。素晴らしい環境に感動された師、しばらくは写真を見せながらイタリアのお話ばかりしておられました。その旅で杉田さんがオーナーの農園とホテルで過ごされたご縁で今回の講話が実現したのです。
トスカーナは美しい大地に広がる緑豊かな農園、歴史を感じる古い建築物、高度なメディカルチェックを行える医療施設など魅力いっぱいです。杉田さんはイタリアに留学され現地でご結婚されて40年、今回はお嬢様のマルツィアさんと来日されました。トスカーナの魅力を熱く語っていただきました。お嬢様は長身の美人、アンジー(アンジェリーナジョリー)みたい!すみれ食堂での会食はパスタとピザ、ワインです。すみれ食堂も今日はイタリアンレストランでした。トスカーナツアーとアンジーに学生達は興味津々。イタリアマラニック、実現するかもしれません。

 (文責 Y)

杉田さん    山西師   マルツィアさん

 

 

イタリアマラニック会議 Sさんとアンジー

 

熊谷からトスカーナへ

 


お江戸ぶらり探訪マラニック報告

 自然流ランニング大学恒例「お江戸ぶらり探訪マラニック」が11月23日、東京海洋大学(江東区越中島)を拠点に開催されました。
 マラニックはマラソンとピクニックの造語。仲間と走ったり歩いたりしながら、名所をめぐり、行く先々でおいしいものを食べたりします。
 山西哲郎先生は冒頭、「言葉が大切」と力説。「走っている自分の体の声を聞いて。町の人たちに声をかけて」とアドバイスしました。
 この日の東京は曇りで、どちらかというとレース向きの天候。40人余りの参加者は、初級2、中級6の計8チームに分かれ、10〜20キロの道のりをスタートさせました。
 大学側で用意したモデルコースは、(1)月島・築地を中心とした墨田川沿い(2)下町風情豊かな深川・両国周辺(3)1と2を走破するフルコース(4)銀座・日本橋を含む甘味など食べ物中心のコース−。
 10時半〜3時の4時間半。清澄公園や佃島渡船碑、永代橋などが「10点」か「20点の」チェックポイントとして指定され、各チームはそれぞれのポイントで写真を撮影し、総得点を競いました。(S)

軽妙なおしゃべりで笑いを取る山西哲郎先生

 

高得点を目指し、いかにチェックポイントを巡るか。スタート前の作戦会議

 

さまざまな衣装(?)で東京海洋大を出発

 

チェックポイントで写真撮影(パリ広場記念碑)

 

佃ですてきなお箸の店を発見

 

佃大橋を渡る。東京マラソンの終盤の難関でしたが、コース変更で来年から外れることに

 

聖路加病院近くで。歩道の地図も参考にして

 

街路樹も色鮮やかに

 


第7回「自然流ランニング大学」報告

 ランニング大学は通常、午前10時〜午後2時、講義、実技の順に行われ、この間、ランチタイムがありません。ところが、10月2日の第7回ランニング大学は、短めの講義、実技のあと「軽食しながら講義」が挟まれ、最後に再び実技の構成でした。
 「走る前に食べない」派の山西哲郎先生と「走るか走らないにかかわらず、正午に必ず食べる」派の小林均先生との論争は、小林先生の勝利で決着がついたのかと思っていたのですが、そうではなかった。「1日2回以上走る」。このテーマを実践するという立派な目的があったのです。
 10月は走り込みの季節。しかし、ロング走ははっきりいってつらい。そんな人は「分割走」を試みてはいかがでしょう。20キロ走るよりは、8キロと12キロに分けるとそれぞれは楽だし、トータルとして疲れにくい。ポイントは、いずれも終盤にスピードを上げるか、起伏走をするかして、負荷を上げることです。
 このほかにも、「3(スリー・)サイクル・トレーニング」など、走り込みの原則について紹介がありました。「3〜」とは、2日激しいトレーニングをしたら、1日は休養的なトレーニングをする。2日硬い路面を走ると、1日は草地やグラウンドを走るなど、3日のうちに強弱やアクセントをつけることです。
 さて、分割走の1回目として午前中の実技は全員で、裸足ラン、スローランを楽しみました。午後の実技はグループに分かれ、少しきつめのラン。わたしたちのグループは、越中島の東京海洋大学からいま話題の豊洲新市場(いずれも江東区)まで、約8キロを往復してきました。終了時刻に遅刻しそうになったため、最後はしっかり負荷をかけました。(S)

曇り空が続きましたが、この日は快晴の気持ちよい天気でした

午前のランは心拍数をチェックしながら

隅田川に面した東京海洋大のポンド(船着き場)内を走ります

重要文化財「明治丸」。大きいですね

相生橋を走ります。左側先頭が山西先生

上り坂もがんばって!

 


第6回「自然流ランニング大学」報告(その2)

第6回「自然流ランニング大学」報告第二弾です。

インターバルトレーニング100m20本勝負

 

科学との融合は脈拍数のカウント

 

芝生に座って振り返り

 

全員でストレッチ

 


第6回「自然流ランニング大学」報告(その1)

9月4日、ランニング大学例会が越中島東京海洋大学で開催されました。8月は妙高高原合宿でしたので約2カ月ぶりのキャンパスです。新人3名、お子様2名を含んで今回は30名を超える大盛況、走友が走友を呼び仲間の輪が広がっていくのはうれしいものです。
 山西哲郎師のオープニングメッセージは市民ランナーの先輩新栄敬子さんとのエピソード。人と人との縁について感慨もあらたに山西ワールドの扉が開かれました。
 座学のテーマは前回に続き「ランニングは感性と科学の融合である」科学的裏付けをとって感性(感覚)を磨くことが基本であることを学びました。苦しい、ゆとりがあるなどの感覚と脈拍数を測定して評価することも典型的な例ですね。スピード、距離などの負荷が身体にどのような影響を与えているか数値で裏付けることで正しい走り方をしているかを探ることができるようになります。
 走るための3つの要件は<時間><空間><仲間>、これを三間といいます。特に仲間、ランニングは基本的に個人競技ですが仲間を通して世界は大きく広がっていき、孤独でモノクロームの日々に彩りをもたらします。競いあうことで力を昇華させるだけでなく憧れや愛しさの感情は前に向かって生きていく大きな力になるはずです。
 曇り空が快晴に変わった午後からは初秋の強い陽射しの中での科学的トレーニング。裸足でのウォーミングアップに続いては本日のメインイベント、インターバルトレーニング。チェコスロバキアの伝説のランナー、エミール・ザトペックの練習法です。100メートルのコースをハイペースで走りジョグでスタート位置に戻る。これを20本。5本ごとに脈拍数をチェックしていきます。走力レベルで設定タイムを24秒から35秒の4グループに分けてスタートです。本数を重ねるごとに心拍数が上がってきます。前回学んだ心拍性作業閾値(HRT)とターゲットゾーンを意識したトレーニングです。山西師いわく「後半は素晴らしい走りになっていた」そうです。繰り返すことで身体が慣れてきたのだろうと思います。負荷の重い練習は1人ではなかなかできません。仲間がいればこそ頑張れるものだなと思いました。
 今日もおにぎり、旬のフルーツを持って西村かおる理事長が来校されました。いつもながらのココロがこもった差入れは当たり前のことではなくて本当にうれしいものです。暖かくてステキな気配りにブラボーです。
 季節は秋へ、ランニングの季節がやってきます。10月の本格的な走り込みに向けてセルフチェックしながら自分スタイルのランニングプランを組み立てていきましょう(Y)

 

熱心な受講生

講義風景

 

最強の2人

 

新人の3名    少し緊張してます


<お知らせ>
・タートル国際マラソン
        10月16日(日)
山西師は実行委員長、ランニング大学学生も選手で走ったりボランティアで参加したりしています。よろしかったら応援に来て下さいね。

・お江戸ぶらりマラニック
        11月23日(水・祝)
フォトロゲイニングの大会です。詳細は10月例会で。お誘いあわせの上ご参加下さい。
・孫基禎記念マラソン
    11月18日(金)?21日(月)
韓国ソウルでの大会参加者募集中です。
・単行本原稿募集
 スローランニングの勧め
 あなたのスローランニングについて語って下さい。1000字位。投稿は自由です。

 


ランニング大学妙高高原合宿報告

 恒例の夏合宿が8月19〜21日、新潟県妙高高原で開催されました。
 東京から7時20分発の北陸新幹線「かがやき」に乗り1時間23分で長野到着。妙高高原へは長野から、しなの鉄道で44分。案外近いですね。車窓から見る山々は、東京近郊と違って雄大です。夏山、合宿、セミの声、淡い恋の思い出・・・もはやこれだけで十分、というわけにはいかない。
 初日の午前10時半にはトレーニング開始です。参加者は山西哲郎先生、小林均先生も含め12人。まずは宿舎のハイランドロッジ「タケゲン」に近い杉野沢トレーニングセンター(杉野沢小の廃校跡地)のグラウンドに集まり、周辺の棚田の道をジョグしました。
 スキーリゾートの妙高市は夏場、ランナーをおもなターゲットに夏合宿のメッカとして町おこしを進めているようです。道路にはあちこちに「ランナー練習中 運転注意」の立て看板があり、一部は歩道が芝生でした。午後はグループ別にコースを走り、われわれは、「リブランの森」でクロスカントリーを楽しみました。
 今回の合宿のテーマはまさにこの「クロスカントリーを楽しむ」です。トラックを回るのでなく、車を気にするのでもなく、野山を自由に走り、身も心も解放される。不整地を行き、大地の起伏に反応することで、美しいフォームが身につきます。2日目は自然の中でのマラニックを楽しむため、笹ヶ峰クロスカントリーコースに出かけました。牧場や木立の中を走る2キロと5キロのコースがあり、スタート地点のグリーンハウス前にはなんと、一見足湯ふうの「アイシングプール」が・・・。ラン後は冷たい水につかり脚を癒やして、というわけですね。
 われわれはクロスカントリーのコースから外れ、笹ヶ峰ダムを渡って森の中(夢見平遊歩道)に入っていきました。トレイルのような感じですが、尾根や峠を走るのでなく、なにやら違和感がある。そう、道が不自然に一直線なのです。これは鉄道跡ではないかとひらめきました。「ブラタモリ」のタモリなら、その痕跡を見つけるのでしょうが、なにしろわれわれは走っているから、そうはいかない。
 いくつもの上り下りを経て、「製材跡地」に到着しました。立て看板の説明によると、明治時代、ここに製材所があり、約100人が森の民として暮らし、学校や病院もあったそうです。そして、おお!「トロッコ軌道跡」も記されています。一直線の道も軌道跡に違いありません。もうお分かりと思いますが、この稿の筆者は「鉄」です。東京・品川の大井車両基地あたりも走ります。荒川などの鉄橋くぐりも好きです。
 3日目は、快体健歩ランニングクラブの佐々木誠先生の指導で、フォームづくりに取り組みました。野山を走ればフォームが身につく、というのは、その通りなのですが、現実はそう甘くない。効率良く走るため、どんな意識が必要なのかを教わりました。体で覚えるだけでなく、頭も使わないとね。
 妙高高原では、大学、高校のチームが合宿しており、当「大学」の参加者の一人は「若返った気分」と話していました。黙々と走っている高校生とすれ違い、あいさつを交わすと、こっちも背筋が伸び、フォームがよくなります。いなくなると、歩きましたが・・・(S)

 

練習に向け出発。後方左手が宿舎のハイランドロッジ「タケゲン」

杉野沢トレーニングセンターで、山西自然流おなじみの起伏走

 

苗名滝に向かう吊り橋を渡る鬼コーチ・保原幸夫さん

 

笹ヶ峰クロスカントリーコースの「アイシングプール」で記念撮影

 

高原のクロカンコースは空気がうまい

 

笹ヶ峰ダムを渡ると、早速厳しい階段。夢見平遊歩道のある森へわけ入りました

 

森の中は涼しい。すれ違う人もほとんどいません

 

五輪男子400メートルリレー銀メダルのニュースを受け、われわれも調子に乗り超短距離リレーを楽しみました

 

ビールとごちそうを前にご満悦の山西哲郎先生。合宿の高校生諸君(後方)、ごめんなさい!


第4回自然流ランニング大学報告

 本拠地ともいうべき東京海洋大学越中島キャンパス(江東区)に戻り、7月10日、4回目の講習会が開かれました。いよいよ夏を迎え、グラウンドに出たランナーたちは自然と木陰に集まります。
 この日のテーマは「ランニング・スポーツは感覚(感性)と科学の融合である」でした。走る感覚とは何か、と山西哲郎先生は問いかけます。距離感覚、時間感覚、スピード感覚−が思い浮かびますね。裸足で走るときの素足感覚や、ハイな感覚、快適な感覚もあるでしょう。美の感覚もあるはずです。何しろ、ランナーは美しい風景を構成する要素の一つですから。
 時間感覚ですが、いまや多くのランナーがGPS付きの時計で、タイムを確認しながら走っています。練習にはそれもいいのですが、山西先生は「時間からの解放されることも大切」と説きます。日常から離れ、草木の美しさを感じ、鳥の鳴き声や川のせせらぎに耳を傾け、のびやかで自由な遊びの時間を楽しみましょう。その方がもっとたくさんの時間を走れます。
 実技では、少々難しいですが、心拍性作業閾値(HRT)の割り出しに挑みました。スピード感覚を数値化しようというわけです。HRTとは有酸素運動と無酸素運動の変わり目、これ以上だと乳酸が生成され筋肉が疲労するあたりです。心拍数を測定しながら、だんだん速度を上げると、心拍数が「伸び悩み」し、両者の直線関係が失われる変曲点がみつかります。これがHRT。このスピードは10キロレースのときに最も近いようです。変曲点の速度が上であるほど速いランナーということになります。
 ランナーたちは心拍数を計りならが200メートルごとに速度を上げ、最後はほぼ全力で走り抜き、それぞれHRTを探りました。この作業はけっこう、つらかったです。(S)

2人1組でストレッチとマッサージ

木陰で脚をリラックス。後ろ姿が山西哲郎先生です。

老い若きも仲良くジョギング。いいフォームですね

いよいよ、気合いのランニングへ

徐々にスピード上げながら、心拍数を測定。コンコーニテストと呼ばれます

 


第3回自然流ランニング大学報告

 6月5日の第3回自然流ランニング大学は、日頃お世話になっている東京海洋大学越中島キャンパスが学園祭(海王祭)開催中ということで、同大学品川キャンパスで開かれました。この時期に学園祭をするのは、越中島キャンパスでは、秋は航海に出て留守の学生が多いからだそうです。
 冒頭、山西哲郎先生から、ロング・スロー・ディスタンス(LSD=ゆっくり長く走る)を提唱したドイツ人医師、エルンスト・ファンアーケンの理論について補足説明がありました。肝心なのは、「体をいわたり、養いつつ」、心肺を鍛えること。痛みを覚えてもトレーニングを休んではならないが、無理だと判断したら自転車が最適の代替トレーニングとなります。とにかく、長くゆっくり走り、スタミナをつけましょう。
 次に、講師は快体健歩ランニングクラブ代表、佐々木誠さんに代わり、実践的な内容に移ります。佐々木さんはまず、年間の長期計画の重要性を指摘しました。11月のフルマラソンを本番とするなら、ここをピークに右肩上がりのトレーニングを積むことです。レース直前の2〜3週間は調整、その前は、レースを想定したロング・ペース走となるわけですから、これを前提に計画を立てなければならない。
 さて暑い夏−。長時間の高負荷トレーニングはできません。長時間でも低負荷のLSDか逆に短い時間でのスピード練習、筋トレやアップダウン走での動き作りなどで、フォームを改善し、スタミナ、スピードを向上させまししょう。
 佐々木さんの講義ではこのあと、ウオーミングアップについての注意がありました。
ジョグ→動的ストレッチ→スピード練習のときはさらにジョグ−と、ここまでがウオーミングアップです。その目的は、初めてのストレス、慣れないストレス、急なストレス、過度なストレスを体に与えないこと。
 ウオーミングアップの際、おしゃべりしているランナーが多いですね。それは、だめです。体を準備し、環境(天気など)を把握し、そして練習メニューを検討する大切な時間。毎回同じウオーミングアップをすることで、その日の自分自身のコンディションを把握し、走り始めてください。(S)

佐々木さんの指導でストレッチ


後方は羽田空港行きのモノレール


腰高のフォーム作りに取り組みました


天王洲ふれあい橋を走るランナーたち。ここは、テレビドラマによく登場するらしいですよ


天王洲アイルで結婚式。足が止まってしまいました


品川キャンパス周辺のジョグを楽しみました

 

第2回ランニング大学報告

新緑が美しい晴天の5月8日、ランニング大学5月例会が東京海洋大学越中島キャンパスで開催されました。受講生は大盛況の31名、走友が増えていくことは嬉しいことです。
 山西先生のオープニングメッセージは「喜多さんが来た!」まさに珠玉の言葉に教室は大いに盛り上がりました。そう、今日の特別講師は往年の名ランナー喜多秀喜さん。1980年のモスクワオリンピック5000m、10000mの日本代表、東京マラソン優勝、引退後は神戸製鋼、帝京大学陸上部監督を経て63歳の現在は流通経済大学教授で陸上部総監督を務められています。
喜多さんを迎えての本日のテーマは「自然走からJOG、LSDをいかに生かすか」。福岡大学時代のトレーニングからLSDやJOGを中心に実践されてきた喜多さんに大いに語っていただき私たちの真なる自然走に生かしていくことを目指します。
喜多さんのトレーニングはファンアーケンが説いた「有酸素走が長距離走の基本となる」という考えの実践です。具体的には
1)    LSDやJOGが大部分を占める
2)    10000m強度が多い
3)    ハーフマラソン強度は少ない
4)    週末の超長距離走(60km)
5)    60mの加速走
現役時代から主体的に練習を組み立てることが多く、強度、距離も調子を見ながら調整されていたそうです。現在もフルマラソンの記録はサブ3。全力の95%の強度、心拍数は130をマックスに設定してのプログラムで練習されているそうです。ロング走やトレイルランも取り入れておられ、野山、起伏を走るファルトレク、有酸素運動の構成が80%〜90%、強弱の差が大きいなどの自然走と共通する内容です。
座学に続いて複数のグループに分かれての実技。各グループ海洋大学キャンパスでのはだし走から隅田川テラスのミニマラニック。喜多さんから加速走などのアドバイスもあり充実した内容でした。
春の東京の水辺を満喫した後のビールの味が格別だったことは言うまでもありません。

どんな地形もスムーズに走りたいものです

喜多秀喜氏を特別講師に迎えて

山西学長が今日の走りのコツを伝授中

先ずは入念なW-upで身体をほぐします

<< | 2/7PAGES | >>

●このサイトの検索

◆ランニングの世界◆

「ランニングの世界」は元ランニング学会会長の山西哲郎が編集主幹をつとめ、ランニング学会の有志が編集委員となって発刊したもので、ランニングを歴史、文化、科学等色々な切り口で掘り下げています。ランニング学会の設立趣旨を思い出させるような“知的・感性的ランナー”のための本です。 大会情報やトレーニング方法中心のランニング情報誌とはひと味違って、「人はなぜ走るのか、人は何を求めて走るのか。」という原点に立ち返って、より広くより深く「ランニングの世界」を見つめ直してみようという趣旨の元に創刊されました。

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●書籍紹介

●記事一覧

●記事分類

●月別記事

●リンク

●記事作者一覧

●その他

●モバイル

qrcode

PR

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM